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グロービス学び放題 | 集団浅慮 受講ノート | INPUT/THINKING/OUTPUT

グロービス学び放題の集団浅慮:概要(コース概要より引用)

「集団浅慮」について

「3人寄れば文殊の知恵」と言われるように、集合知により、自分一人では思いつかなかったような結論にたどり着き、そのダイナミズムに興奮した経験がある方も多いでしょう。 一方で、集団で議論したがゆえに、不合理な意思決定に陥ることも少なくありません。

本コースでは、集団での合意形成において陥りがちな状況を知り、適切に判断・決定を行うための仕組みや対策を学びます。

「集団浅慮」をおすすめしている人

  • 集団での合意をとって仕事を進めることの多い方
  • 帰属意識が高く仲間意識が強い集団に所属する方
  • 建設的に議論を進めたい方

「集団浅慮」メモ

  • 集団浅慮(グループシンク)

    • 集団の圧力によって、その集団の考えが適切かどうかの判断能力が損なわれること
    • アーヴィング・ジャニスによって提唱された
    • 条件
    • 帰属意識が高く仲間意識が強い集団
    • 組織の欠陥、閉鎖的な環境
    • 外部からの強いプレッシャー
    • 適切ではなく、不合理な意思決定をしやすくなる
    • 集団浅慮時に組織に起きる傾向
    • 代替案を十分に検討しない
    • 目標を十分に検討しない
    • 採用しようとしている選択肢のリスクを検討しない
    • 一度否定された代替案は再検討しない
    • 情報を丹念には探さない
    • 情報の取捨選択が偏る
    • 非常事態に対応する計画を策定しない
    • 避けるためのポイント
    • 集団のリーダーは、メンバーが批判者の役割を果たすように鼓舞する
    • 集団の中心人物は、好みや期待を述べることを控え数多くの選択肢の探索を支援する
    • 集団の外部に立案・評価グループを設置する
    • 結論に達する前に、メンバーが原案について討議し集団にフィードバックする期間を設ける
    • 専門家を招いて、集団の中核的メンバーの見解に挑戦させる
    • 多数意見に挑戦する「悪魔の代弁者」役を設ける
    • 集団を分け別々の会議を開催し、意見を持ち寄る
    • 最善策の合意に達した後、会議を開いてメンバーが疑念を率直に表明する

「集団浅慮」を受講して、学び・内省し・今後に活かすこと

本来、組織・集団には、意思決定を行う際に、複数の視点から観察することで、意思決定の質を向上させる効果がある。 しかし、流動性を失い、内部の関係性や外部との関係性が固まってしまった集団は、集団としての考えが適切かどうかの判断能力が損なわれてしまう。

経験として、「普段から正しい意見を出す人の意見がそのまま通ること」や「グループが出した意思決定が、別のグループから批判を受けたこと」などなど。

メンバー間の関係性を是正する方法は下記の通り。

  • 集団のリーダーは、メンバーが批判者の役割を果たすように鼓舞する
  • 集団の中心人物は、好みや期待を述べることを控え数多くの選択肢の探索を支援する
  • 多数意見に挑戦する「悪魔の代弁者」役を設ける

グループが出した意思決定を是正する方法

  • 結論に達する前に、メンバーが原案について討議し集団にフィードバックする期間を設ける
  • 集団を分け別々の会議を開催し、意見を持ち寄る
  • 最善策の合意に達した後、会議を開いてメンバーが疑念を率直に表明する

グループ外に公平な視点を持つ方法は下記の通り。

  • 集団の外部に立案・評価グループを設置する
  • 専門家を招いて、集団の中核的メンバーの見解に挑戦させる

「集団浅慮」に出てくるキーワード

アーヴィング・ジャニス (1918年5月26日 - 1990年11月15日)は、イェール大学の実験心理学者、カリフォルニア大学バークレー校の名誉退職教授。 集団で合議を行う場合に不合理あるいは危険な意思決定が容認される現象である集団思考の研究で有名。 1986年退職。 カール・ホブランドと共にスリーパー効果を含む、人間の状態の変化を研究した。